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ビザ申請の体験談〜フランス長期学生ビザ編〜(2021年入学)

こんにちは。

今回はフランス渡航前の最大の心配事である、ビザ申請についてです。学生ビザ編、ビジタービザ編の2つに分けて私たちの体験談を書き残しておきたいと思います。

フランス長期学生ビザ (VLS-TS étudiant) 取得までの流れは2020年の体験が基になっていますので、2021年以降に申請される方についてはキャンパスフランスおよび在日フランス大使館の最新情報をチェックされ、こちらの記事を参考にしていただけますと幸いです。

留学先が決定したあと、学生ビザを取得するまでのステップは以下の4つです。

  1. キャンパスフランスのアカウントを作成する
  2. キャンパスフランスに書類を提出(オンライン)
  3. キャンパスフランスの面接がある
  4. フランス大使館でビザ申請をする

結論としては「指定された通りの書類を用意すれば、ビザ申請は意外と大丈夫だった」というのが私たちの感想です。ではさっそく一連の流れをまとめたいと思います。

目次

キャンパスフランスの手続き

まずは前提として、フランスに3ヶ月(90日)以上留学される方は学生ビザを取得することで、4ヶ月から1年のフランス滞在が可能になります。

学生ビザの場合はフランス大使館での申請に先立ち、キャンパスフランスに書類を提出しなければなりません。後述する面接についてはビザ申請の当日でもかまいませんが、必要書類の提出はオンライン上で必ず事前に終わらせておきましょう。

このブログを読んでくださっているのはMBA生とそのご家族の方が多いと思いますので、以下の「フランスの教育機関の受入許可がすでに下りている」場合の流れをご紹介します。

アカウントを作成し、提出書類を準備しよう

キャンパスフランスのホームページから、Etudes en Franceのアカウントを作成します。

アカウント作成後、オンライン上で提出する主な書類は以下の4点です。

  1. 証明写真
  2. パスポート
  3. 学歴の証明書(大学の卒業証明書など)
  4. フランスの教育機関からの受入許可証

夫の場合、証明写真は出願時に撮影したものを使い回したそうです。デジタルの証明写真を1枚持っておくと何かと便利ですね。

なお、オンラインフォームに添付できる書類のサイズは「300キロバイト以下」となっています。データサイズを圧縮してくれるサービスなどを使って、すべての提出書類が300キロバイト以下に収まるよう調整しましょう。③と④について、もう少し詳しく書いてみます。

学歴に関する証明書の翻訳は、フランス大使館指定の翻訳会社へ

キャンパスフランスおよびフランス大使館に提出する書類は、すべて英語またはフランス語で書かれていなくてはなりません。大学などの卒業証明書が日本語で書かれたものをお持ちの方は、フランス大使館指定の法定翻訳会社に翻訳を依頼しましょう。こちらからPDFファイルをダウンロードすると、翻訳会社の一覧を見ることができます。

私たちの場合、ビザ申請の際に戸籍謄本などを翻訳するにあたって依頼したのが、(先ほどの翻訳会社の一覧から)こちらの2社でした。

納期や料金は翻訳会社によって異なるため、お時間に余裕のある方は色々と比較されてもよいかもしれません。上記2社について不満は特にありませんでしたが、日仏文化協会の方がより良心的な価格だったと記憶しています。

留学先からの受入許可証について

夫の場合はコロナの影響で、受入許可証の原本を郵送してもらうことが難しい時期でした。そこで学校のアドミッションからキャンパスフランスに受入許可証のデータをメールで直接送ってもらい、面接日に原本を持参できない理由も併せて説明してもらうことで丸く収まりました。

今はそのころよりも海外からの郵便物が届きやすくなっていると思いますが、通常時の面接には受入許可証の原本が必要になりますので、もしなかなか手元に届かない場合は早めに学校に問い合わせましょう。

オンラインフォームの提出が認証されたら、手続き料金を振り込もう

さて書類の提出が終わったところで、手続き料金(20,800円)を指定の銀行口座にお支払いしましょう。夫は社費派遣ですが「派遣留学の場合」には当てはまらないようで、20,800円でした。私費生・社費生ともに「個人留学の場合」に該当するようですね。

キャンパスフランスでの面接について

キャンパスフランスの面接はビザ申請と同じように、東京もしくは関西で実施が可能です。面接にはオンラインフォームで提出したすべての書類の「原本」を忘れずに持参しましょう。当時の私たちは東京に住んでいたので、東京での面接日の流れを以下にまとめます。

南麻布のフランス大使館に到着したら、まずは入口の警備員さんにキャンパスフランスの面接でここに来た旨を伝えます。パスポートの提出を求められますが、必要書類であるパスポートはこのときに預けてしまってかまいません。

細長い道を歩いた先に受付があるので、そこに着いたら横のソファに座って名前を呼ばれるまで待ちましょう。面接時間は20分ほどでした。担当官がオンラインフォームに記入した内容と原本に相違がないか確認してくれます。

面接では英語を話す機会があるので、心の準備を

最後に、合格した学校を選んだ理由を英語で答えなければなりませんでした。夫の場合はフランス語を話せなかったので「Why HEC Paris?」について英語で話したそうです。MBAのインタビューに比べると大したことはないとのことなので、気負わずに臨みましょう。

面接後に、キャンパスフランスからの連絡は特にありませんでした。何もなければビザ申請に進んで問題ありません。とくに東京や関西から離れた場所からキャンパスフランスの面接に来られる方にとっては、この面接とフランス大使館でのビザ申請の予定を同日に組み込まれる方も少なくないです。

その際には念のために、キャンパスフランスの面接からフランス大使館でのビザ申請までに十分な時間を空けておかれることをおすすめします。

キャンパスフランスのまとめ

ここまでの手続きで必要なものや注意点を一旦まとめておきます。こちらを上から順にクリアすることで円滑に進められるはずです。

  1. キャンパスフランスのホームページからアカウントを作成する
  2. 留学先から受入許可証を郵送してもらう
  3. 学歴の証明書が手元にあるか確認する
  4. 学歴の証明書の翻訳を依頼する(翻訳会社によっては1週間以上かかることも)
  5. 証明写真を準備する(出願時のものでもOK)
  6. パスポートが手元にあるか確認する
  7. オンライン上で必要書類を提出する
  8. 指定された口座に手続き料金を振り込む
  9. キャンパスフランスの面接には書類の「原本」を持っていく
  10. 面接で英語を話す機会があるので心の準備を!

学生ビザ申請までの手続き

ここからが本題のビザ申請についてです。

予約についてはフランス大使館ホームページのこちらから行うことができます。入国予定日の3ヶ月前から予約が可能となっており、早すぎるとNGなので気をつけましょう。

ただしビザ申請の予約は、毎年夏に向けて特に混み合うようです。私たちの場合はコロナの影響でビザを申請する人自体が少なかったからか、2ヶ月を切った状態でも予約を取ることができました。平時ではかなり混み合うということを念頭に、出国予定時期の3ヶ月前の時点で、その後のスケジュールをできるだけ明確にしておかれることをおすすめします。

ご家族を帯同される方で同日に申請される場合にも別々に枠を抑える必要がありますので、予約は1人分ずつ取りましょう。夫の学校の卒業生で、自分(1人分)の時間でついでに家族分の申請をしようとして、それはダメだと言われたケースを耳にしました。その方のご家族は、後日改めて足を運ばなければならなかったそうです。

はじめに、チェックリストをダウンロードする

それでは、ビザ申請に必要な書類の準備に取りかかりましょう。

こちらのページから、申請書類のチェックリストをダウンロードします。このチェックリストはビザ申請の際にフランス大使館に提出するものですので必ず印刷しましょう。書類はすべてA4サイズで準備します。

チェックリストの各書類については、これから1つずつご説明します。書類によって原本のみが必要なものと、コピー(写し)が必要なものがあるためその点もご注意ください。

1. 申請書類チェックリスト(原本のみ)

先ほどダウンロードしていただいた上記の書類です。各項目の頭に□の欄がありますので、用意ができた書類にはチェックを入れます。このチェックリスト自体も提出書類の1つですので、必ず印刷しておきましょう。

ビジタービザについては次回の記事でまとめますが、帯同されるご家族がいらっしゃる方はビジタービザ用のチェックリストもまとめて印刷されることをおすすめします。学生ビザのようなURLが見つからなかったので、私が保存していたPDFファイルを以下にアップロードしておきます。

2. 長期ビザ申請書(原本のみ)

こちらのページから「Long-stay visa」のPDFファイルを印刷しましょう。フランス語、英語、スペイン語のフォーマットから選ぶことができ、私たちは英語版を使いました。ビジタービザの申請書もこれと同じものになります。

申請書は全部で2枚ありますが、ここでは省略します

こちらの書類は原本を提出してしまったので、コピーしたものを手元に残しておけばよかったと後悔しています。どの欄に何を書いたのか詳しく思い出せないのが申し訳ないのですが、要点のみまとめたいと思います。

  • 鉛筆での記入は不可のため、黒いボールペンを使う
  • キャンパスフランスのアカウント番号を左上に記入
  • 25について、キャンパス外に住まれる方で賃貸契約がまだの場合は、寮の住所を記入すればOK
  • 27について、1年以上の滞在になる場合は「More than one year」にチェックを入れた上で、必要に応じて現地で更新の手続きをする

なお、記入の必要な箇所が抜けていたりチェックを入れる項目が間違っていた場合には、持参したボールペンで追記および訂正をさせてもらうことができましたのでご安心ください。

3. 証明写真1枚

正面、無帽、背景白、35×45mm、デジタルデータは不可となっています。

私たちがビザ申請の準備を進めていたとき、手元にあった証明写真の背景色はどれも青やグレーでした。白ってあまりないのでは…。背景が白の証明写真をお持ちでない方は新しく撮影しましょう。証明写真はビザ申請書の右上の枠内に貼り付けます。

私はこれを1番伝えたいのですが、ビザ申請当日はデジカメで写真を1枚撮られることになります。その写真はいったい何に使われるのでしょう。そうです、パスポートのビザページです。いや新しく撮った証明写真じゃないんかーい!と嘆きました。

この写真が使われると思ってました

パスポートが返送されてビザのページを開いたときはがっかりです。まさかあのとき、ここに使われる写真を撮られたとは思わず「なんでこのタイミングで写真撮るんやろう?」というような、ぼんやりした顔で映ってしまいました。髪もちょっとはねてました。ぎゃー!

そういうわけで、ビザ申請日は身だしなみをきちんと整えて臨みましょう。

4. パスポート(原本、コピー)

パスポートは原本とコピーの両方が必要です。以下の2点を満たしていることが条件となります。

  • 10年以内に発行されたもの
  • 申請する渡航期間の最終日から3ヶ月以上の有効期間が残っている(例:1年以上でビザ申請される場合、申請日の時点で1年半ぐらいは有効期間が残っている必要がある)

パスポートについては、渡航前後で何かと必要になるので、コンビニなどでスキャンしてデジタルデータとしても持っておかれるとよいですね(ご家族を帯同される方は全員分)。

フランスにはコンビニがなく気軽にプリンターが使えないため、コピーも多めに5部ぐらい刷っておきましょう。

5. ビザ申請料金について(現金のみ)

学生ビザの申請料金は「50ユーロ相当の日本円」を現金のみでお支払いすることになります。

ユーロ円レートはホームページなどには公表されておらず、フランス大使館のビザセクションの入口に貼られているものだけでした。担当官に確認したところ、レートは月に2回ほど更新されるようです。はっきりとした金額は当日まで分からないため、小銭を多めに持参しましょう。お釣りは出ませんので、ちょうどを支払います。

私はどの組み合わせにも対応できるよう、すべての種類の小銭を2人分揃えていきました。

6. 国籍が日本以外の場合

該当される方は少ないかもしれませんが、もし国籍が日本以外の場合は「在留カード」もしくは「外国人登録証明書」が必要になります。

この書類は、原本・コピーの両方を用意します。裏面も忘れずに印刷しましょう。

7. 高等・専門教育機関の仮登録または登録証明書(コピーのみ)

通常では、キャンパスフランスに提出した受入許可証のコピーを提出することになります。

私たちは10月末にビザ申請をしましたが、受入証明書の発行日が6月末(4ヶ月前)だったため、日付が古いと指摘されました。主な原因は、入学時期を9月から翌1月に延期したことです。他にもコロナの影響で、入学を1年ほど延期されている方がいらっしゃると思いますのでお気をつけください。

受入許可証は、できるだけ3ヶ月以内に発行されたものを提出するようにしましょう。夫の場合は後日、学校に新しく発行してもらった受入許可証をメールで再提出することになりました。

8. 経済証明(原本、コピー)

夫は社費留学のため、必要なのは会社からのスポンサーシップ証明書のみでした。

私費生については銀行残高証明書が必要となりますので、店舗などで証明書発行の申し込みをしましょう。三菱UFJ銀行の場合は英語で発行してもらうことが可能で、申し込みから1週間ほどで手元に届きます。卒業生からの引き継ぎ資料によると、ビザ申請できる期間が最長1年間であることから「615ユーロ×12ヶ月分(日本円で約93万円)」の残高があればよいのではないかといった記載がありました。

キャンパスフランスの手続きと同じく、ビザ申請に関するすべての書類も英語もしくはフランス語でなければなりません。銀行によっては残高証明書が日本語で発行されるようですので、その場合はこちらのページからフランス大使館指定の翻訳会社に翻訳を依頼しましょう。

社費生で、会社からのスポンサーシップ証明書の発行日が古い場合、先ほどの受入許可証と同じく担当官に指摘される可能性があります。夫はMBA受験の際に発行されたもの(8ヶ月以上前)を提出したため、こちらの書類も後日メールで再提出することになりました。これもできるだけ3ヶ月以内ぐらいのものを用意しておきましょう。

9. レターパックプラス(赤)

申請書類のチェックリストには「レターパック510 (赤)」と書かれてありますが、2021年現在、レターパックプラスは520円に値上がりしています。パスポートの受け取りは郵送のみとなっていますので、必ず事前にご購入の上、受取人(自分)の住所・氏名を記入しておきます。

私たちの場合、同日に横並びの窓口で申請したのでレターパックは1枚でよいと言われました。しかし2枚とも油性マジックで宛名を記入していたので、520円が無駄になったような気がしてちょっと切なかったです…。

ご家族を帯同される方で同日に続けて申請され、かつ同一住所の場合は1枚でかまわないようです。ご心配なら1枚を除いて未記入のまま持参されると、不要だった際に気兼ねなく再利用できますね。

ビザ申請のまとめ

ビザ申請の手続きも、流れが分かりやすいように一覧にしておきますのでお役立てください。申請書類が無事に受理され、特に問題なければ1週間ほどでビザ付きのパスポートが返送されます。

  1. 渡航時期を決める(○月○週目ぐらいに絞っておく)
  2. パスポートの有効期間が十分にあるかチェックし、顔写真のページを印刷しておく(提出書類)
  3. こちらからビザ申請の予約を取る(入国予定日の3ヶ月前から可能)
  4. こちらから学生ビザ用のチェックリストを印刷する
  5. ご家族を帯同される場合はビジタービザ用のチェックリストも印刷する
  6. こちらから「Long-stay visa」の申請書を印刷する(記入はあとでよい)
  7. 受入許可証の発行日を確認し、日付が古ければ再発行してもらう(夫の場合、4ヶ月前のもので受理されませんでした)
  8. 会社からのスポンサーシップ証明書も、日付が古ければ再発行してもらう(社費生のみ)
  9. 日本国籍以外の方は、在留カードもしくは外国人登録証明書が必要
  10. 銀行残高証明書を申し込む(必要があればこちらから翻訳を依頼する)
  11. 証明写真を撮る(正面、無帽、背景白、35×45mm)
  12. レターパックプラス(赤)を買う
  13. 書類が集まったら、ビザ申請書を記入する
  14. 申請料金(50ユーロ相当の日本円)のため、小銭を揃えておく
  15. コピーが必要な書類は忘れずに印刷しておく
  16. チェックリストに記載の1〜8の順番通りになるように書類を並べておく
  17. 当日に撮られる写真はビザページに貼られる
  18. 当日はボールペンを忘れずに持参しましょう

私たちはこのような流れで、上から順番に準備を進めました。申請書に多少の漏れがあったり、発行日の古い証明書×2が受理されなかったりはしましたが、やり直しにならなかったのでよかったです。

次回はMBA生に帯同されるご家族に向けて、ビジタービザの体験談をまとめます。これから渡航されるMBA生やそのご家族の方で、ご不明な点やご質問がございましたら私のTwitterもしくはInstagramからお問い合わせくださいませ。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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